断捨離の道・長しと言えども、衣類の分野は
特に大いにエネルギーを注ぐところです。
その中でよくある話が、
「もう長い事着ていないけど、いつか必ず着る服」
「今はきついけど、いつかダイエットに成功して痩せたら着るはずの服」
というのがあります。
着る、という機能をもはや果たしていないのに、お洋服じたいが既に存在感というか、未来の自分のイメージ・ステイタスになってしまっているケースです。
こういった未来への展望を持つことは悪い事ではありません。
ただ、それが本当に今現在とまっすぐつながっているかどうか、
それを自問することも大切です。
ちょっと違うかもしれませんが、私は非常な小柄で、服を選ぶ際にも
それを無意識にコンプレックスに感じていました。
とても気に入った服をマネキンが着ていた。
試着してみると、やはり背の低さ・足の短さでアンバランスに見える。
「でも、そのうちハイヒールでもはけばきっとカッコよく着れるようになる!」
そんな、全く根拠のない自信が湧き上がって、その服を買ってしまっていたのです。
ちなみに私はハイヒールが苦手で、普段生活には平らな靴やスニーカーしか履いていません。
「いつか●●になる」という、
実現性の低い展望に付随して入手してしまったものというのは、はっきり言って役には立たないのです。
そしてまた、こんな仮定も考えられます。
本当にダイエットに大成功して何サイズも落とし、念願の細いお洋服を着られるようになった。
では、それまで着ていた服ーつまり現在の手持ちの服の大部分ですーを、
全部ごっそり処分できるのでしょうか?
そ…それはちょっと、高かったのもあるし…。
そんな風にためらうあなたは、普通です。
今のままのあなたを受け入れ、「着られないサイズアウトの服」をオークションに出しましょう。