以前、遠方に住む旧友が、泊りがけで遊びに来てくれたことがありました。
私は子どもの部屋に寝ることにして、
自分の寝室を友人に提供したのですが、その際
「わあ、ホテルみたい。きれいにしてるねえ」と言ってもらえて、
内心とても嬉しかったことを覚えています。
ホテルみたい、と彼女が言うのはつまり、『シンプルに整頓されている』という事。
ベッドがあり灯があり、クローゼットをしめきると他には「何もない」所です。
とは言えホテルにも色々あって、
装飾たっぷりで非日常を楽しむために宿泊するところもありますが、
彼女がこの場で例えたのは、一般的なビジネスホテルの類でしょう。
ビジネスホテルの寝室(客室)には大いに学ぶところがあると思っています。
こういったホテルのインテリアというのは、
かなり機能的にすっきりとしているものですが、
これはお掃除をする方が仕事をしやすいように、
意図的になされたものです。
掃除がしやすく、清潔に保たれた空間というのは、
住みやすくくつろげる場です。
殺風景で寒々しい感じがするから好きではない、
という方もいらっしゃるでしょうが、
「限られたスペースを有効に使って、精一杯快適な空間を演出する」
という面では、非常に参考になる事例と考えられます。
ホテルの部屋インテリアを、住まい全体に応用する…
というのはさすがにきついかもしれません。
ですが、「寝室」という、睡眠と休息というシンプルな、
しかし重要な目的を持つ部分については、こういった趣向が活用できると思います。
余談ですが、ある専門家によると、
寝室にはお仕事・趣味レジャー関連のもの(PCやタブレット類も)
を置くのを極力避けた方が、安眠に効果があるということです。
不眠にお悩みの方はぜひ、
「ホテル風シンプル寝室」で休んでみてはいかがでしょうか。