先日、かなり久しぶりに実家に帰省をしました。
何年ぶりかで見る両親の家は…、 も、モノがあふれている!
「モノをためこみがち」な母親の性格は知っているのですが、
一度家を離れてみると、やはりその「モノためこみ感」が強烈に伝わってきます。
私が驚愕したのは、キッチンでした。
両親の家は注文住宅で、キッチンにこだわりのある母は
「広々とした空間を!」望んで作ってもらったはずなのです。
大きくしつらえられた調理台の上には…
「レシピ本」がぎっちりと並んでいました。
その横にホームベーカリー、炊飯器に、数々の保存食。
「台」の表面積が見えないのです!
母はなんと、流し脇のごく狭いスペースで、肩をせばめるように調理を行っていたのです。
彼女の場合、「レシピ本を調理台に置く」という決定的な過ちをおかしています。
レシピ本、確かに調理の際に使いますが、
手持ちの全ての本を一挙に使用することはありません。
本なのですから本棚に収納し、使う分だけ台所にもちこめばいいのです。
このように、
「普段使わないものが、居るべきでない場所に、半永久的に居座っている」
空間というのは使いにくいことこの上ありません。
何かをどこかにはじめて置く時、そのモノの居場所をよくよく考えてみるのは、
スッキリ収納を目指すうえではとても大切な行為だと思うのです。
母と言えど他人様ですので、なかなかこういった収納についても口出しをすることはできません。
言い出せずに帰省は終わりましたが、広々作ったはずのキッチンで、
肩をせばめて料理をしている母のことを思い出すと、何だかやるせない気持ちになってしまいます。