和風家屋に特有な収納スペース、「押入れ」。
読んで字のごとく、ものを「押して入れる」所です。
子どもの頃に試された方は多いと思いますが、自分で入ってみると結構な広さがあるのですね。
ドラちゃんの真似をして、「ここを私の部屋にしたい、ここで寝たい」と母にせがんだものでした。
という理由で却下されてしまいましたが
この角ばった空間を何とか有用したい…という誘惑は捨てがたいものでした。
そもそもはお布団を中心に収納するスペースではありますが、
「大家族で布団の数がものすごく多い、押入れが布団で満杯!」というお家はさておき、上段を布団収納専用にして
下段など約半分を他のものの収納に利用しているケースが多いと思われます。
押し入れ収納の一番の大敵は湿気ですが、これをクリアするために
『すのこ』を床部分に置き、風通しを少しでも良くします。
習慣的には、時々扉を開け放しておくのが良いでしょう。
奥の方は少し取り出しにくい、という難点がありますので、頻繁に利用するモノよりは
「季節ごとに使用するモノ」などを置いておくのがベター。
また、ちょっとしたコツですが、押入れスペースの上部に取り付け式の小さなランプをつけると
内部が見やすくなり状態がすぐにわかって便利です。
現代的な和風のお家だと、押入れと言ってもスライド式のドアがついたクローゼット風になっていたりしますね。
伝統的な押入れは扉がついていますが、これらの「ドア」を利用するかどうかで収納の仕方は変わってきます。
ドアを全て取り払ってしまい、中のものが一瞥できるような状態で利用する場合は「見せる収納」、
ドアを維持する場合は「機能重視収納」といった傾向を置くことができます。
前述のように、湿気に気をつければ、カラーボックスやつっぱり棒など
中にどういった収納小道具を置くかで、レイアウトの可能性は無限大です。
「これが押入れ?」と驚くほどの一画に生まれ変わることも可能ですので、
ぜひ挑戦してみたいですね。
今日は簡単にできる押入れ収納術でした。